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……… …… … 家に戻ってきてすぐ、浩介さんはディスクをプレーヤーにセットした。 そして、画面に映像が映し出される。 『えーっと、向こうに見えるのがウチのバカ息子の浩介と、シュンのところの葉月ちゃんです』 まず画面に現れたのは、高校生の頃の浩介さん。 そして、その隣に居るのが幼い頃の私。 高校生の頃の浩介さんも、やっぱりカッコイイ……。 こんな同級生が居たら、みんな惚れちゃいそう。 『浩介は今日初めて葉月ちゃんに会いました。 で、『この子が許婚だよ』と言ったら、やっぱり驚いた顔をしてましたが、それでも今、笑顔で遊んでくれてまーす』 優しそうな、そしてどこか嬉しそうな声。 この声が、浩介さんのお父さんの声なんだ。
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