箱入り彼氏拾いました。

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結局帰ることができたのは、11時を過ぎてからのことだった。 「うぅ.....悪酔いしちゃった。頭がガンガンする...」 大雨の中、私は一人で帰途についていた。 右手には傘、左手にはコンビニで買ったショートケーキ。 普段は酒を呑んだあとに甘ったるいケーキなんて食べようと思わないけど、今日は違う。 私の24歳の誕生日。 誰も祝ってくれないから、一人でひっそり祝うと決めていたんだ。 なのに.... 「あんのハゲ部長が!!」 いつものことだけど、部長のあの汚い手で身体中をなめるように触られる日になるなんて。 「私は風俗嬢じゃねーっつーの!!.....ヒック」 あぁ眠い.... でもシャワーも浴びたいし。 とりあえずケーキを食べるのは明日に延ばそう。
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