1240人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が異性に興味を抱いたのは、平仮名をやっと覚えたような子供の頃と、中学2年のほんの僅かな時間だけ。
幼稚園の時なんて男女の区別も出来ていなかっただろうし、遊んでくれるからって、ただそれだけの理由だったと思う。
中2の時は、男女が淫らに重なり合っているのを友達の部屋にあった雑誌で見て、その時だけは興奮した。
いつも下ネタばかり言ってる友達の気持ちも分からなくもないかもと、そんな風に思ったことがあった。
でも、その一度きりだ。
すぐに興味は失せた。
嫌いとかじゃない。
ただ、本当に惹かれないだけで。
多分俺の中にトラウマみたいなものがあって、それが、女をそういう目で見れないようにしてる。
例えば、皆は牡蠣を美味い美味いと食うけれど、俺は全く食べたいと思わない。
いくら生で食べられる新鮮なものであっても、あたる時はあたると思っているから。
嫌いとは少し違う、人より無関心なんだ。
周りの男達の、彼女が女がって話を聞いてるだけで、俺は『ごちそうさま』。
ゲップが出そうになるよ。
最初のコメントを投稿しよう!