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――ジリリリリリリリ
「……」
携帯のアラームに起こされて目を開けると、カーテンの隙間から覗いている薄暗い空をぼんやり眺める。
あれ、しんどくない……。
寝る前は、体調が復活しないままバイトに行かなくちゃならないんだろうなと思っていたけど。
体を起こしてみると、朝からあった怠さが消えていた。
なんで夢に羊? 堀内と一緒にいたから?
堀内がいなくなった部屋で1人考えるけれど、答えは出ない。
もしそうなんだったら、堀内を家に上げたことも少しは良かったと思える。
支度をして家を出る時間がくると、俺は軽くなった足でバイトへと向かった。
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