私、死にました

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お父さん、お母さん、ごめんなさい。 私、死ぬみたいです。 だってさっきから呼吸するのに精一杯だし身体は全然いうことを聞かないし何だか眠いし。 やっぱり夏休みだからって調子にのって散歩がてら昼食調達に出たから罰が当たったんですね。 「お迎えに上がりました。 望月緋さんですね。」 地面に顔をつけるようにして聞いてきたインテリ系メガネの男の人。 なんで私の名前知ってるんだろう。 やっぱり外恐い。 あー・・・・・もうムリ。 「望月緋(コウ)、交通事故により死亡、か。 なんの躊躇いもなく転生決定。」 そう言ったのは男の子。 あれ、私いつ移動した? え?転生? 混乱していると渡されたのは分厚いマニュアル本。 あ、さっきのインテリ系。 「これからのことは全てこちらに書いています。」 インテリ系に言われてとりあえず読んでみる。 〇転生はすぐできるわけじゃない。 〇それまでの時間は(ガーデン)と呼ばれる所で生前と同じように生活できる。 〇それによって何に転生するか決まったりもする。 とりあえずいるのはこれくらいだろうか。 「これ、住所です。」 そうインテリ系に渡された紙に目を丸くした。 【天空大体海ノ上】 「・・・・・・どこですか。」 アバウトな住所と初めての場所。 迷子になる予感しかしない。 結局インテリ系は案内してくれた。 明るい雰囲気の小さな一軒家だった。 いいや、寝られれば。 あー、お隣さんに挨拶とかしたほうがいいのかなぁ。 ・・・・・・・・・・・いいや、めんどくさいから。 一度寝て起きて気が向いたら行こう、そうしよう。 と、いうわけで、おやすみなさい・・・。
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