第1章

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セレスティーヌは、ロゼリアンヌ帝国の姫君であると同時に、蒼雪姫でもあった。 ロゼリアンヌ王家には、炎の女王の目覚めと同時期に、蒼雪姫が誕生する。 蒼雪姫には、重要な使命があった。 それは……蒼き雪を降らせて、炎の女王を眠りに就かせること。 炎の女王が目覚めると、世界は血に染まる。 炎の女王自身が残酷なことを好み、己れの欲望のままに殺戮をくり返すことも一因だった。 しかし、それ以上に、炎の女王が撒き散らす禍々しい邪悪な魔気が、世界中に紛争やホロコーストを引き起こすのである。
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