番外編

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「まぁ座りなさい」 お父さんがソファーへ促す。 「失礼します」 お父さんが座ったのを確認して燎也さんも腰を下ろす。 私も慌ててそれに習った。 シーン。 静まり変える部屋内。 海のやってるゲームのBGMだけが微かに聴こえる。 お母さんはキッチンでお茶を淹れてるようだ。 お、落ち着かない。 この緊張感が現実を思い知らせる。 その沈黙を破ったのは陸ちゃんだった。 「ママのお父さん初めまして。藤村陸です。5歳です」 お母さんに挨拶したように、お父さんにも笑顔を向けて挨拶する陸ちゃん。
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