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グッと身体を強ばらせる燎也さん。
･･･私の未来？
そんなの、お父さんが決める事じゃない。
私が決める事。
｢多恵子はまだ二十歳で、まだまだ未来がある。それを君は、結婚という形で多恵子を縛りつけるつもりかい？」
｢それはっ－」
反論するにも言葉が出てこない燎也さん。
｢それに、言い方は悪いが君はバツイチで、子供もいる。多恵子がとても母親になれるとは思わない。それにもし結婚したとして、喧嘩して離婚になってみろ。多恵子は二十歳でバツイチというレッテルを貼られる。君は責任をとれるのかい？」
お父さんは燎也さんを一方的に責め立てる。
黙って聞いてれば、私の事子供扱いしてるけど、二十歳はもう大人なんだよ？成人してるんだよ？
ちゃんと独立して働いてるんだから親の手を借りる事も卒業してる。
二十歳の学生さんだって学業とバイト両立させて頑張ってるんだから。
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