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「でも~、ナギナギの周りに女の子いっぱいいるじゃん?」
「そうかな?」
え~!自覚なし~?
真顔な辺りマジで言ってるよ~
「じゃあ、ナギナギは恋したことないの?」
「うーん、ないね……」
恋より友情……か~
私もそうかも~
「あ!!でも、女の子に興味がないわけじゃないよ?うちのクラス可愛い子もたくさんいるし!」
こういうところは男の子なんだね~
でも、女の子の前でする発言じゃないような……
かっこいいから許されてるんだろうね~
「可愛い子だと思うなら付き合えばいいのに~」
「あー……たしかに可愛い子見たときは、素敵だな~とは思うけどさ……こう……なんか違うって言うか……」
「ん~?どゆこと?」
「うーん、分かりやすくいうなら人は外見だけじゃないって言うか……なんというか……」
まぁ、たしかに……
私もかっこいい人が目の前に現れていきなり付き合えーって言われたら戸惑うかも~
相手のこともよくわからないのに~って
「接してみたら……悪いやつだった……とか……思ったよりいいやつだった……とか……あるからね……」
京くんのことだろうな~
「まぁ、好きな人もいないし可愛ければいいとかじゃないじゃん?」
「……そうかも~」
結構……大きな人だな~
なんか眩しいくらいかも~
「そういう庭園さんは?」
「えっ?」
「恋、してるの?」
ナギナギが私の顔を覗き込んで聞いてくる
こ、この人はもうちょっと自分の容姿を理解した方がいいよ~
「う、う~んと……私もまだかな~?自分探し中だよ~」
「そうなの?庭園さんなら友達思いだし可愛いからいい人にすぐ巡り会えるんじゃない?」
そう言ってニコッと笑う
「……ナギナギはあれだね、もうちょっと自分を理解しよう?」
「え!?なにそれ!?」
さらっと人のことを褒めるのがどれだけ破壊力あるか……とか
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