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「そ、そんなことないよ!」
思わず声が出てしまった
「え?」
「京くんのことそんなに考えてるじゃん!それだけの気持ちなんだもん……きっと京くんはわかってるよ!一緒にいてくれてありがたいって……もし私ならそう思うよ」
「庭園さん……」
なんかだんだん気持ちが高ぶってきた
「虐められたあとでもなにも変わらずに接してくれるのってすごくありがたいって思う……優しいよ……友達思い過ぎるよ……」
「……庭園さん?」
なんか……こみ上げるものが……
「そんな風に思われて……なんか京太くんが……羨ましいよ!」
声を張り上げて私はそう言っていた……
声を上げるなんて私らしくない……
「え?」
……え?
あ、あれ?
「羨ましい?」
「…………」
羨ましい?
え?どういう……こと?
ナ、ナギナギは友達思いで……優しくて……
京くんの心配して……
あー、そういうのいいなって私自身そんなことを思ったり
友達って素敵だな~って思ったり
こんなにも人のことを思えるんだってちょっと尊敬したり……
憧れ?
私もこんな風になりたい?
「……そっか」
いや、違う……
「私……」
今の私……らしくない
全然いつも通りじゃない……
だって……
「あなたのこと……好き……だ……」
ゲーセンのうるさい音の中で
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