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そんなこんなでいろいろ悶々としていると……
ちらほらとクラスメートたちの数が増えてきた……
「凪くん、おはよう♪」
「あ、おはよう」
いつも通りの挨拶……
「おっはー♪」
「おはよう」
なるべく悶々とした感情を表情に出さないように……
すると……
教室に京太と庭園さんが入ってきた……
その姿を見たとたんモヤモヤしたのがよりいっそう大きくなった……
が、俺はさほど気にせずにいつも通り振る舞った
「京太、おはよう」
「……?」
あれ?
「どうした?」
「凪……お前どうしたの?」
「……へ?」
思わず間抜けな声が出てしまった
「なにがだよ?」
「いや、凪にしてはいつもより教室に来るのが早いなと思って……
いつもギリギリより少し前くらいに来るのに……」
「……」
た、たしかにそうだ
な、なんだそっちのことだったのか……
「それとそんなビミョーな顔してたら気になるし……」
「え!?」
え!?ビミョー!?
「悩んでるような……それでいて少し嬉しそうな……そんな感じの顔」
「そんなに顔になってる!?」
周りにもそんな感じで見られてるのか?
でも挨拶してきてくれた人たちは全然気にしてなかったけど……
「んー?いや、なんとなく俺にはそう見えた……」
「…………」
な、なんとなく……
あー、そういえば……
「美晴さんも心読む的なことできたよね……京太……教えてもらったのか?」
「エスパー疑惑をかけるのはやめてよ……」
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