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…………
千代視点……
あーぁ……
奥田くんから呼び出されたからちょっと期待したのになぁ……
凪くんの恋のお手伝いなんて……
いままで結構アプローチはかけてきた方なんだけどなぁ……
もしかしてかけ方間違ってるとか?
そんなことはないと思うけど……
なんかこう……奥田くんは微妙に女心をわかってないよね……
てっきり……こ、告白されるのかと……
ま、まぁ、4時間目に入る前の休み時間っていう中途半端な時間からしてそれはないなってすぐわかるだろって話なんですけども……
それでも期待しちゃうじゃないですか……
「……う、宇佐美さん……ちょっと怒ってる?」
「怒ってないもん……!」
そういうところもわかってない……
で、でも……
凪くんのこととはいえ私を頼ってくれたのは嬉しいかな?
恋愛経験ほぼ0だけど……
でも、好きな人に頼られたからには頑張るしかないよね!
よしっ!
「それで……奥田くん……凪くんのお相手は誰なの?」
「あー、っと……言ってもいいのかな?」
「それを聞かないと私としてもアプローチというかアドバイス的なのはかけづらいよ?」
「……だ、だよね」
なんか奥田くんが唸ってる……
か、かわいい……///
じ、じゃなかった……
そんなに言いづらい相手なのかな?
しばらくして奥田くんは決心したように顔をあげた
もう少し見ていたかったな……///
「じ、実は……庭園さんなんだ」
「………ごめんね、奥田くん……聞き間違えたみたい……もう一回おねがいできる?」
「に、庭園さんなんだよね……お相手が……」
ええええええええええええ!
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