メガネ男子っ!?……人にはそれぞれイメージってあるよね

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…………………… ………… …… 下校途中… 未だに顔の赤い宇佐美さんと肩を並べて歩く… 本当にどうしたんだろ? 言っちゃ悪いけどかなり乱心してたなぁ… 「……京太くん…」 「…え?なに?」 これまで一言も喋ってなかった宇佐美さんが急に話しかけてきた… 「もうこの道もさ……二人で並んで歩くのが当たり前みたいになってる…よね?」 「…あぁ、そういえば……」 たしかに…この下校の通路は俺と宇佐美さんと…二人でいつも通ってるなぁ 凪と庭園さんが付き合ってからは特に一緒に帰る回数も増えてる いままで意識なんてしてなかったけど… 考えてみたら学校で評判の高い…言わば学園のアイドルみたいな女の子とふたりっきりで帰ってるのか… 宇佐美さん……かなり可愛いもんな…… これはかなり緊張すべき状況なのか…… でも… むしろ落ち着くというか… 他の人と一緒に帰るなんて俺には想像できないし… 頑張ろうとは決めたけど、まだやっぱり人と近づくのは苦手だ… そういう意味では宇佐美さんは安心できる相手なのかなぁ… じゃあ…なんでこんなに安心できるんだろう? うーん… 「京太くん?」 「あ、あぁ…ごめんね……ちょっと考えごとしてて…」 宇佐美さんは… 俺のこと…どう思ってるのかな? ちょっと前は俺に気があるんじゃないかなんて思ったけど… 結構誰に対しても俺と同じような態度だし… どう…思ってるんだろ? 俺は宇佐美さんにとってどんな存在なんだろ? 友達? ただのクラスメート? 逆に…俺にとって彼女はどんな存在なんだろ? ………それについては…答え…出てるような気がする…
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