お互いの気持ちっ!恋と恐怖はどちらが勝つか…

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「あ、あの時の!」 そう言ってその人は教室に入ってきて私のもとによってきた 「あ、あの…どうも…」 「へぇー、ふぅーん……やっぱり近くで見ると可愛いわねぇ…」 誰かわからないと思うので説明いたします この人はいつだったかの年上の美人さんです… 名前は…美春さん… クラスの男の子たちが三年生にものすごく綺麗な人がいるとか言っているのを聞いたことがあって… 京太くんと仲の良い…というか恋人のような… そうだ…そういえば…この人がいたんだ… 私はまた涙が出そうになった… 「え?えぇ?な、なんでそんな泣きそうになるの?ほら、泣いてたらかわいい顔が台無しだよ…」 美春さんはそう言って涙を指先で拭ってくれた… な、なんか仕草一つ一つが大人だよ… 「あ、ありがとうございます…美春先輩…」 「あれぇ?私の名前知ってるの?千代ちゃん」 「え?なんで私の名前知ってるんですか?」 「二人とも、自分が相当人目引くの自覚してないんだ~」 そう言って有栖はなんだか呆れたように言った 「「「あなたもですよ…」」」 クラスにいた人たちが声を揃えて言った… な、何がだろう? そ、そうだそんなことより… 「あ、あの…」 「ん?なに?」 「き、きき京太くんとは…な、仲が良いですよね…」 「え?………あ、あぁ…ふふふ」 そう言って美春先輩はなんだか上品に笑い始めた 「そうねぇ…京太とは昔からの付き合いだからねー…」 「む、昔ってどれくらいから…ですか?」 「んー…こーんな小さいときくらいからかなぁ…」 美春先輩は自分の胸のよりもかなり低い位置くらいに手を合わせた え、えぇ!!そんな低い頃からって…… 小学生くらいだよ… そ、そんな前から…京太くんと仲良かったんだ… 「こんぐらいのときはそれはもうもう可愛くてね…いつもいつも撫でて遊んでたんだよー」 え、えぇ!! う、羨ましいなぁ… あ、あれ… 「わわっ、な、泣いちゃった?ごめんね…ちょっとからかい過ぎた」 そう言ってハンカチを差し出してくれた あ、私泣いてたんだ… こんな美人な人に勝てるわけないよ… 告白の決意が緩んだ時に美春先輩は驚くべきことを言い出した 「あははっ…ホントごめんね、私は京太の姉なんだ」 「………えええええぇぇぇぇ!!」 私はものすごい声を上げた 「あ、あれ~?もしかして私今…空気~?」
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