お互いの気持ちっ!恋と恐怖はどちらが勝つか…

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放課後…… 「…………」 姉さん…様子が明らかに変だったな… 宇佐美さんの話を聞いてからだ… 一体どうしたんだろう… 「おーい、京太…」 「………え?」 「いや、さっきの昼休み美春さんと何話してたんだ?」 「あ、あぁ…」 そういえば、凪には席を外してもらってたんだっけ… 「い、いや、なんか…あれだよ」 「…?」 「最近俺の元気がないのをさ…心配してくれてたみたいで…それで理由みたいなのを聞いてきてくれただけだよ」 「……そっか」 そう言って凪は身支度を整え… 「じゃあさ…悪いんだけど今日は…」 「庭園さんと放課後デートだろ?」 「なんでわかるんだよ…」 「もう日課みたいなもんじゃん…放課後デート」 「そうか?」 「毎日行ってるぞ…そんなこの近辺で行くとこなんてあるっけ?」 「んー…そうだなぁ…大体はファミレスとかで話してたり……」 「き、京太くん!」 凪と何気ない話をしていると宇佐美さんが声をかけてきた 「あ、…えっと…なにかな?」 かなり久しぶりの会話だった まるで初めて宇佐美さんとあった時のようなたどたどしい返事になってしまった 「あの…その…き、今日…一緒に帰らない?」 「…え……」 それは思いがけない一言だった 今日は俺が誘おうと思っていたところだったから… 「京太…」 凪の方に顔を向けると小さくグーサイン 頑張れということだろう… 「な~ぎ!帰ろっ!」 すると庭園さんがタイミングよく凪のもとにやってきた 「ん、わかった…で?今日はどこいくー?」 「ん~とね…」 なんて言いながら教室を出ていった 相変わらずのバカップルである… 「あの…京太くん?」 「え…あ、あぁ…うん…いいよ、一緒に帰ろう」 「あ、う、うん!」 今日…告白するんだ…
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