お互いの気持ちっ!恋と恐怖はどちらが勝つか…

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……この声…? 振り返る… そこには… 「……姉さん?」 「…はぁ…はぁ……京太…」 何故か息を切らしている… なんで? 走ってきた? なんで? さすがにこの状況には宇佐美さんも戸惑いを隠せないようだ… どうしたらいいかわからないといった顔をしている 「ど、どうしたの?そんなに息切らして…」 「…………」スゥーハァー 姉さんは無言で深呼吸… 「……?」 俺が頭の上にハテナマークを浮かべていると…… 姉さんは突然、意を決したように俺のもとへと歩き始めた え…?ちょっ…? あ、歩くの速くない? そして俺のもとに来たかと思うと… 突然俺の手をとった… 「………え?」 我ながら間抜けな声である… というかそうじゃなくて! そのまま姉さんに引きずられる俺… 「え!ちょっ!姉さん!なに?」 「…………」 終始無言… というか俺にはまだこれから人生初の重大な任務があるんだけど…! 「あ、あの!き、京太くん?」 ここで宇佐美さんから声がかかる… すると姉さんは足を止めた 俺は少し前につんのめる… 「あ、あの…わ、私も…言いたいことが…」 「……え?」 宇佐美さんの言いたいこと? 一体なんだろう… というか…姉さんも一体なんなんだ?
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