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ま、まさか…京太くんの身に何かが!?
「き、京太くん!」
私は急いで家の中に入った…
あれ?なんで鍵開いてるんだろ?
そ、そんなこといいや!
私は声のした方にダッシュした…
家の中で走るなんて…しかも人の家…
というか…彼氏の家…
か、彼氏…///
部屋の戸を開けるとそこには……
うずくまった京太くんと…
それを支える…お姉さん?
あれ美春先輩もいる…
お姉さんが…二人?
そ、それより…!
「京太くん!だ、大丈夫!?」
「あ、来たわね…」
私はすぐに京太くんのもとへ駆け寄った…
「ね、姉さん…み、鳩尾は……てっきり…胸部かと…」
「だって全力で来なさいって言ったじゃない」
「全力で…弟を殺りにきてどうするんですか…」
「き、京ちゃん…大丈夫!?」
もう一人のお姉さん?らしき方が京太くんを強く揺する…
あの…お姉さん?逆効果だと思いますよ?
なんか京太くん…今にも吐きそうな顔してるし…
というか…
「な、何ですか?この状況…」
全くついていけない今の状況に私は座り込むしかなかった……
……………………
…………
……
「そ、それで…殴ってもらってたんだ…」
「う、うん…」
登校中…
なんとか息を吹き返した京太くんと並んで歩く
なんでもさっきのは…
私と付き合ったのが信じられなくて、夢なんじゃないかと確認しようとし、昨日から何度も自分を痛めつけていたのだが、自分でやっても夢なら覚めないのではないかと思い、今朝美春先輩に殴ってもらって確認しようとしたが、まさかの鳩尾を凄まじい力で殴られたため悶絶していた
というわけらしい…
「京太くん…何やってんの?」
「じ、自分でもよくわからない…」
なんだかそんなに一生懸命になってくれる京太くんが可愛かった
から手をつなぐことにした…
「う、宇佐美さん!?」
目をまんまるにして驚いたようにのけぞる京太くん…
「彼女だし…いいかなって…ダメ…かな?」
「…………」
そう言うと顔を真っ赤にして小さく頷いてくれた
ふふっ…可愛い…♪
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