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有栖視点…
学校…教室…
「ねぇねぇ凪~」
「ん?」
「どうなったかなぁ?あの二人」
「んー…どうなったんだろう…こればっかりは二人が決めることだからねー」
「だよね~…でも昨日千代にメール入れてみたんだけど返信ないんだよね~」
携帯を開いて確認するも新着メールはナシ
「どうなったんだろ…」
「どうなったんだろうね…」
二人でテキトーに時間を潰していると…
「ん~?」
なんだか雰囲気が変わった~?
主に空気の~
「どうした?」
「なんかね~…こう空気が甘ったるくなったというか…」
「ん?どゆこと?」
凪は周りをキョロキョロと見渡す
「空気?え?なんのこと?」
「ん~…うまく言えないけど…なんか…空気がピンクい…」
突然なんだかピンクな雰囲気が教室に入ってきた
「……確かに…」
なんかどんどん濃くなっていくし…
この妙に甘ったるい空気にみんなも徐々に気づき始めた
「ん?なんかこう…甘くない?」
「あ、わかる!なんかこう…重いというか…」
「む、胸やけ起こしそう…」
「なんかいっぱいいっぱいな空気だなー」
口々に感想を漏らしていく
「なんだろう…この空気…」
「凪?なんかわかるの~?」
「う~ん…いや、わかんない」
徐々にそれは強くなっていく…
のと同時にかすかに廊下の方から声も聞こえてきた…
キャッキャウフフと甘い声…
そしてその声はやがて私達の教室のもとにやってきて…
「あ、みんなおはよー!」
そこにいたのは京太くんの腕を組んでいた千代だった…
「…………」
「…………」
私達は呆然とその場に立ち尽くした…
「「「えぇぇぇえええ!!」」」
クラスの人たちは大絶叫
そっか…一番驚くのは何も知らない周りの人たちだよね
「え?え?なに?どうしたの?」
「う、宇佐美さん…そろそろ腕を…」
「あ!また宇佐美さんって言った!千代って呼んでって言ったじゃない!」
「あ…えっと…千代……さん」
「さんはいらないよ!嫌いになっちゃうよ!」
「そ、それは困るけど…」
「じゃあ、読んで?」
「………ち、千代」
「なーに?京太♪」
なんか……すごい…
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