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「姉さん…どうしたの?」
「いや、ちょっとね…あれ?千代ちゃんは?」
「え?うーん…あ、あそこだ」
千代は庭園さんの席でなにか話していた…
「う~ん…私達のデートは結構近場で済ましてるからね~」ボソボソ
「そうだよね…」ボソボソ
「遊園地でも行ってきたら~?」ボソボソ
「そ、それよ!」
「そんなの一瞬で思いつきそうだけどね~」ボソボソ
距離が遠くていまいち聞き取れなかったが千代が何かを決定したところだけは聞こえた
何が それ なんだろう…
「おーい、ち、千代ー」
「ん?京太ー、なにー?」
「ちょっと…」
手招きをして千代を呼ぶ
「なーに?……あ」
「はーい、千代ちゃん」
姉さんと千代が昨日の一件以来初の対面
まぁ、実際は朝会ってるけれども
「屋上が多分空いてると思うからそこに行きましょう」
「は、はい…」
やっぱり千代は結構昨日のことが堪えてるみたいだ
どこかよそよそしく姉さんについていく
俺もついていく必要あるのかな?
「京太もついてくるに決まってるでしょ?」
また心を読まれた…
この姉の前では隠し事一つできなさそうだ
「…わかったよ」
渋々ついていくことに…
しかし千代まで呼んで一体何を話そうというのだろうか…
もしかして話とかじゃなくて…
…タイマン
ち、千代が怪我をしてしまう!
そうなったら必死に止めなきゃ!
「そんなことするわけないじゃない、あんた姉をなんだと思ってるのよ」
超能力者です…
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