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……………………
「や、やっと外だー!」
「お、終わった…」
妙な達成感を感じた顔をしている千代
やつれている俺
かなりシュールだと思う
「私、声枯れるぐらい叫んじゃったよ」
たしかに途中からノリで怖がってた部分も多々あった
俺がおばけが出るタイミングを教えたのにもかかわらずギューっと抱きついてきた
それなりに楽しんでいた
その分俺の理性は削られたけど
『やめて!京太のライフ(理性)はもうゼロよ!』
○戯に倒される羽○みたいになっていた
あの時の遊○…ひどいよな○賀をあんなにボコることないのに…
もう少しで俺が狼になるところだった…
お化け屋敷で狼男とか…笑えない
「な、なんか…すっごくお腹空いたな…」
「京太お腹空いた!?」
「え?う、うん…」
なんだろう…
パーッと笑顔になった千代
「実はね…おやつ作ってきたの!」
「おやつ…といいますと?」
「クッキーだよ!」
なんと!千代さんは俺のためにお菓子を作ってきてくれたそう
しかもクッキー!
わりと俺の好物!
姉さん…この前はこれを教えてたんだね…疑ってごめんよ…
「ありがとう!すっごく嬉しいよ!」
「えへへ…///じゃあ、あそこに座って食べよう?」
「うん!」
突然の好物の登場にテンションがMAXになる俺
「じゃじゃーん!」
「おお!…………おぉ?」
そこに現れたのはなにか真っ黒な物体X
すっかりと忘れていました
以前ケーキを頂いた時のことを…
「…………」
目をゴシゴシ…
いや、真っ黒いもはや何がなんだかわからないものなんてあるはずがないじゃないか…
だって前回のケーキは…見た目は完璧だったんだぞ
舌の痛覚を刺激してきたけど…
「…………?」
あれ?おかしいな…目の前が全く変化しないぞ?
「どうしたの?目…痒いの?」
「え?あ、だ、大丈夫だよ…」
仕方ないので諦めて一つ手にとってみる…
ボロボロ…
崩れ去った…
「……粉?」
「あー、もう京太ったら強くつまみ過ぎだよー♪それほど好きだなんて、やっぱり美春先輩の言うとおりだ」
「…………」
もちろんそんなに強くつまんでませんよ?普通にクッキーつまむくらいの強さだよ?
姉さんは嘘をついていなかった…
俺は○ッキーモンスターもビックリなぐらい好きだ
クッキー は 大好きだ
「食べて食べて!初めて作ったんだけど…」
は、初めてなのか…
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