初デートっ! デートって…何したらいいんだ?

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ま、まぁ落ち着け… ケーキが不味かったのは仕方ない ケーキは作る工程が色々多いからね… その何処かできっと間違って痛覚を刺激する毒でも入ってしまったんだろう しかしクッキーは違う 基本的に練り込んで焼くだけだ 練り込む前の段階では材料さえ間違えなければ誰が作っても美味しくなる そ、それに今日はお昼に集合だったからきっとあの優しそうな千代のお母様が見守りながら作ったはず… 見栄えが悪いのは多少焼きすぎてしまったからだろう 以上の考察を1秒ほどですまして出た結論は… 「わ、わぁ!とっても美味しそうだなぁ!」 だった 大丈夫…大丈夫…大丈夫… 粉々に砕いてしまわないように蟻ん子をつまむくらいの強さで持つ… 震えてるのあれだよ…あまりにも美味しそうに見えるからだよ… 口に放り込んだ… 「…………」 「……ど、どう…かな?」 「……おいしい」 「え?」 「美味しいよ!千代!」 めちゃくちゃ美味かった 触れただけでも崩れてしまいそうなそのクッキーは口の中に入れるとまるでホロホロと砕けるように広がっていった いままで食べたどのクッキーよりも美味しい! カントリーマ○ムなんか目じゃないくらい美味しい! え!?なにこれ!? 見た目が悪魔みたいなのに味は天使じゃないか! 「え、えへへ…///美味しいのかぁ…そっかぁ…えへへへ…///」 めちゃくちゃ嬉しそうに微笑む千代… か、可愛いなぁ…最高だ… でもなんで見た目こんなんなんだろう? ピロリーン♪ ん?メール?姉さんから? 『有栖ちゃんから聞いたんだけど…千代ちゃんの作る料理は見栄えが悪ければ悪いほど美味しいらしいわよ?そんな見た目なのにめちゃくちゃ美味しいんだって…それにしてもあんたよく食べれたわね♪』 ………… キョロキョロ 「京太…どうかした?」 「いや…なんでもないよ…」 見てるの?いつもの超能力なの?どっちなの? そして…あっという間にクッキー食べ尽くし… 「ごちそうさまでした!」 「ふふっ、お粗末さまー」 まさかの大逆転劇でした
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