父、襲来っ!「帰ってきたぞー!」「自己主張激しいね…」

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…………………… 「…………」ニヤニヤ 「…………」シーン 「…………」ドキドキ 「…………」??? よくわからない状況になっています… 上から順に 母さん、父さん、千代、俺 です… 場所は我が家のリビング 姉さんは父さんが帰ってきたと知った瞬間部屋に閉じこもってしまった… まぁ、後で説明します… それよりも今はこの奇怪な状況をなんとかしなければならないわけで… 「あ、あの…父さん?」 「なんだ?」 ギロッと音がするんじゃないかってぐらいの勢いで俺のことを睨んでくる父さん… 父さん…こんなキャラだっけか? こう、こんな昭和の厳格な空気を漂わせる親父みたいな人じゃなくて… むしろ子供と一緒にふざけて一緒に怒られるみたいな感じの人だと俺は長年思ってたんだけど… も、もしかして今回の旅が父さんを変えてしまったのか!? 「いや、その…」 「なんだ、京太、言いたいことがあるならハッキリ言いなさい!」 なんかいつもと違って掴みにくいな… このおっさんは何が狙いなんだ? そうこう訳のわからんやりとりをしてるから千代がすっかりビビっちゃってるじゃんか 「ところで…そちらのお嬢さんは一体誰だ?」 「あ、えーっと…」 ここは素直に言うべきであろう 「お、俺の…彼女…」 「まぁ!」 「…………」 「……///」 母さんが声を上げる 父さんは黙ってそれを聞き… 千代は顔を真っ赤にしてしまった 「えーっと…それで…なんでこんな感じの空気に…」 「名前は?その子の名前は?」 「お父さん、千代ちゃんっていうのよ?」 「ふむ、千代さん…か」 プルプルと小刻みに千代が震え始めた… もしかしてこの親ども… ただ彼女をからかって遊んでるだけか!? いや、待て…母さんはまだしも父さんは千代と初対面だぞ? さすがにそんなわけ…
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