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「千代ちゃんか!!よろしく!」
やっぱりこのオヤジ…からかってるだけだったか!!
「え?」
「はっはっは!いやー!まさか京太に彼女ができるなんてなぁ!」
「ホントよね~お父さん」
「え?え!?」
あんたら…人をいじるのもいい加減にしときなさいよ…
千代がこの状況を飲み込めてないじゃないか
「まったく…そんなことだろうと思ったよ」
「え?え?ね、ねぇ京太…どういうことなの?」
「お!もう名前で呼び合う仲なのか!!」
「まぁ!青春ね~」
「…………///」
千代…そうやって照れたりするとこの人たちの思う壺だよ?
「いやいや、怖がらせてごめんね!ちょっとからかってみようと思ってね
自己紹介しよう、私は京太の父で、名前は奥田徹(オクダトオル)だ!よろしく!千代ちゃん」
「あ、えっと…どうも…」
「京ちゃんの母の奥田陽子で~す、よろしくね!千代ちゃん?」
「あ、はい…よろしくお願いs……って!え!?お母さんだったんですか!?」
え?そこにおどろくの?
たしかに…母さんは見た目はめちゃくちゃ若いけど…
「京ちゃ~ん?見た目 は ってな~に?」
「え、あ、いや…」
そ、そうだ…姉さんに読心術教えたのは母さんだから母さんも心を読めるんだ…
っていうか怖いよ!
と、父さん…母さんを止め…
「…………」ガタガタ
父さーん!!
「お、お若いんですね…」
「あら~!千代ちゃん!そんなこと言って、褒めたって夕御飯ぐらいしか作ってあげられないわよ?」
作るつもりなのか…
「いやっはっはっは!しかし可愛い彼女さんじゃないか…京太にはもったいないなぁ」
「そ、そうだね…たしかn」
「そ、そんなことないです!」
千代が大きな声でそれを強く否定してきた
「わ、私なんかと付き合ってる京太くんの方が素晴らしいです!
いつも優しく気を使ってくれたり、私のこと考えてくれたりでとっても嬉しいんです!
むしろその…私みたいな彼女でご家族の方々になんというか…残念な思いをさせてしまっているのではないかと…」
「…………」
「…………」
「あらあら…」
千代…そんなこと思ってたのか…
「うむ!気に入った!今どきの娘にしては珍しい奥ゆかしくて素敵な子じゃないか!京太…大事にしてやるんだぞ?」
どうやら父さんのお眼鏡には適ったみたいだ…
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