父、襲来っ!「帰ってきたぞー!」「自己主張激しいね…」

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…………………… 「まったく…美春…ひどいじゃないか…平手打ちだなんて…」 千代も混ぜて夕食をとっている最中にバカ親父が姉さんにブーブーと文句をたれていた 「だ、だって、お父さんがあ、あ、あんなことするからでしょ!」 姉さんは顔を真っ赤にして言った い、一体何をしたんだ… 「ほ、ほんとにいただいてもいいんですか?」 「もちろんよ!お家の人に確認はとった?」 「あ、はい…母は別に構わないと言っていましたが…」 「じゃあ、遠慮しないで食べてちょうだい?せっかくのお客様なんだし」 「じ、じゃあお言葉に甘えて…」 母さんと千代はなんというか…主婦同士でする会話みたいなのをしていた ていうか、なんか和気あいあいとしてていいなぁ… こういう雰囲気好きだな… 「あ、美味しい!」 「ほんとー?ふふっ、嬉しいわ」 「ど、どうやったらこんなに美味しく作れるんですか?」 「それはもちろん京ちゃんへの愛がなせる技よ!」 と言って俺の頭を軽くポンポンする 「か、母さん…恥ずかしいよ…」 「「グハッ!」」 俺が照れながらそう言うと母さんと千代は吐血した なんで? 「い、今の京ちゃんはめちゃくちゃ可愛かったわ…私でも年に一度見れるか見れないかってぐらいだわ…」 「き、京太…いまのは破壊力抜群だよ…」 二人して鼻血を垂れ流している とりあえず拭いて?テーブルが汚れる 「美春…実は寂しかったんじゃないか?父さんがいなくて」 「そ、そんなわけ無いでしょ!お父さんなんかいてもいなくても変わんないんだから!」 「そ、それはそれですごく傷つくなぁ…でもそうやってツンデレるところも可愛い!」 「私はお父さんになんかデレたことないよ!」 「お父さんにってことは他の男にはデレたことあるのか!?」 「え?な、ないよ?」 「どこのどいつだそれは!連れてこい!今すぐぶん殴ってやる!」 「だからデレたことなんてないって!」 「え?そうなのか?ってことは…」 「………?」 「………………グハッ!」 今度は父さんまで吐血した 「お、俺にだけなのか…そのツンデレを見してくれるのは…」 「だからお父さんにもデレてないでしょ!?」 とりあえず父さん テーブル拭け めちゃくちゃカオスな状況である
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