父、襲来っ!「帰ってきたぞー!」「自己主張激しいね…」

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千代視点… 「…………」ソワソワ う、うーん… なんか落ち着かない… だ、だって、京太がお風呂に入ってるんだよ!? そ、そりゃあソワソワもするでしょ! う、うー… 「…………うおっ!気絶してた!」 「うわっ!」 隣で倒れていた京太のお父さんが突然目を覚ましました… 「あぁ…はっはっ、驚かしてしまってごめんね」 「あ、い、いえ…」 「…………ふむ」 「…………」 ちょっとした沈黙… き、気まずい… 「そうだな…千代ちゃん、少し話したいことがあるんだ」 「え?」 突然お父さんはそう言ってきた 「私の部屋に来てくれないか?いいかな?母さん」 「ええ、いいと思うわ」 「ありがとう、じゃあついてきてくれ」 「あ、は、はい!」 なんだろう…一体… …………………… ………… …… 「すまんね…埃っぽい部屋で…」 中は少し埃っぽかった 壁や棚の上にはたくさんの写真がある 綺麗な海の写真や戦場の写真…黒い肌をした小さな子供が笑顔の写真など… ありとあらゆるジャンルの写真があった その中でも一枚… 「……これは?」 「あぁ…それはね…私達家族の写真なんだ」 「あ、そうなんですか…でも美春先輩が写ってませんね…」 「そうか…京太から聞いてないのか…」 お父さんは少し遠い目をした… なんだろう? 「私は…再婚したから…今の妻は二人目なんだ…」 「……え?…じ、じゃあ、ここに写っているのは…」 「京太の本当のお母さんだよ」 ……そう…なんだ… 「あ、あの…」 「知りたいかい?なぜ再婚したのか」 「は、はい…」 「君になら…京太を任せられそうだからね…いいよ、話そう…」
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