父、襲来っ!「帰ってきたぞー!」「自己主張激しいね…」

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「き、京ちゃん!お父さん!元気!?」 「え?あ、うん…げ、元気だけど…」 「よ、よかった…」 ホッとしたような顔になる初城さん と言うか京ちゃんって… その場にいるみんなが驚いていた 「あ……え、えっと…」 その空気に気づいたのか慌て始める初城さん 「ご、ごめんなさい!」 そう言って彼女は教室から出ていってしまった あとに残された俺達はポカーンと呆気にとられるしかなかった しかしその微妙な沈黙を破ったのは… 「京太ー?」 振り返るとそこには笑顔の千代さん 綺麗な笑顔… でも目が笑ってない… え? 「いつから初城さんと下の名前であんなに仲良さそうに呼ぶ仲になったのかなー?」 ん?んん? 長くてよくわからんかったが… どうやらいい状況ではない様子… 「え、えーっと…」 「きょうたー?」 こ、こ、こ、怖い!! ふ、二人とも助けて! 目で合図を送ろうとしたその先には… 誰もいなかった 「さ、さーて、トイレにでも行こうかなー」 「あ、き、奇遇だね~、凪…私も行ってくるね~」 二人はすでに教室のドアから外へ あ、あいつら… 「きょうたー、ちょっとこっち来なさい」 「いや、別にやましいことは何も!」 「話はしっかり聞かせてもらうよー」 生きて帰れるか不安になってきました… 千代…若干ヤンデレ入ってるよ… でも… 一体何であんな呼び方… 俺をあんな風に呼ぶ人なんて…母さんぐらい… いや… いた…! で、でもその娘は…ありえない… だ、だってその子は…もう… いないはずだから…
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