夏休みっ!……の前にテストです

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というわけで… 「あらー、いらっしゃーい♪」 母さんの出迎えで家へ… 今日の放課後からさっそく手を打つことに… というか… 「なんで姉さんまでいるの?」 「私だって期末の時期は一緒なのよ?期末の勉強ぐらい一緒にさせなさいよ!それにこんな面白いこと逃したら損でしょ?」 絶対本音は後者だろ… 「わぁ~!フツーの家!」 庭園さん…馬鹿にしてる? そういえばこの子には大豪邸疑惑がかかっているんだ… 「京太の部屋はこっちだよ!」 千代…なんであなたが先導してるんですか? ………… 「じゃあ、せっかくうちに来たんだからさっそくはじm」 「みんな~!さっそく探索しよ~!」 「京太!エロ本はどこだー?」 「あ、それなら本棚の三段目の参考書のカバーの中よ?」 「京太ー?エロ本なんて持ってるのー?」ニコニコ 「雰囲気はそのまんまだ…」キョロキョロ はい…やる気ゼロですね 「みんな…そこで10分正座しろ」 「「「ごめんなさい!!」」」 わかればよろしい さぁ、始めますよ? 「えーっと…とりあえず有栖はなにが悪いの?」 「ぜ、全体的に…特に数学…」 「あら、有栖ちゃん…京太と同じなのね!」 「え?」 「京太も前回のテストは赤点ギリギリよね?」 「うっ!」 痛いとこついてくるなこの姉は… 「な、なによ!さっき京くん私のこと冷ややかな目で見てたくせに!!」 「理系科目以外は大丈夫だから…」 「京太は昔から文系脳だよな…」 なんだよ凪!いいじゃん!文系! 「じゃあこの二人はあたしが見るから千代ちゃんと凪くんと初城ちゃんは自分の勉強してていいわよ?」 「え…わ、私の名前…」 「あら?有名よ?高1の可愛い女の子がいるって」 「そ、そんな…私なんて…」 「まぁまぁ、そんな照れない照れない!」 初城さん…有名なのか…確かに可愛いもんな… 髪の毛は黒髪で長くて身長は平均くらい…顔立ちは大人しい系だし… それでいて謙虚だからやっぱりモテるのか… 「ねぇねぇ京くん…」 「ん?なに?」 「お姉さん…勉強を教えるの上手い?」 「あ、あー…」 「ん?」 「ス、スパルタ…」 「…………」 「さぁ!京太!有栖ちゃん!始めるわよ!」 その言葉と笑顔に俺たち二人は背筋が凍りついた…
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