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2時間後…
「……よしっ!二人共!ちょっと休憩!」
「…………」
「……ダァー!終わったー!!」
俺は大きく伸びをした…
しかしこの姉は鬼か?
どんだけ数学解かせるんだよ…
「…………」
「あれ?庭園さん?休憩だよ?」
「……a」ブツブツ
「ん?」
「……sin(α+β)…=sinαcosβ…+cosα…sinβ……」ブツブツ
「…………」
「……f'(x)…=…2x+…3……」ブツブツ
こ、壊れた…
「ね、姉さん!に、庭園さんが壊れた!」
「あんたも私に教わったとき最初はこんな感じだったわよ?」
え?そうなの?
すると…
「京ちゃーん!お菓子用意できたから取りに来てー」
ドアの向こうから母さんの声が…
「あ、わかったー!姉さん…手伝って?」
「んー…いや、私は有栖ちゃんを正気に戻しておくわ」
「あ、そっか…」
気が狂うほど数学嫌いなんだな…
俺もだけど…
「あ、京ちゃ……京太くん…私が手伝うよ」
初城さんがそう言ってきた
「え?いいよいいよ!お客様だし」
「ううん…勉強する場所を提供してくれてるんだし…手伝わなきゃなんか悪いよ…」
「うーん……わかった…ありがと」
俺が下に行こうとすると…
「き、京太!私もっ!」
次は千代がそう言ってきた…
「ううん…いいよ!千代も勉強で疲れてるんだからゆっくり休んでて?」
うん!完璧だ!
彼女の疲れを心配ができる!
超彼氏らしいじゃん!俺!
「あ、え…えっと…でも」
「お茶とか持ってくるからさ!」
「あ、う、うん…ありがと…」
いやー、実に彼氏らしい!
そうして初城さんと二人で部屋を出た
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