夏休みっ!……の前にテストです

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ガチャリ 「ただいまー」 「みなさん…お待たせしましたー」 二人が帰ってきた… 「これ!母さんが入れた紅茶とクッキー!」 そう言って持ってきたお菓子を円卓の上に置き紅茶を人数分適量注ぐ みんなはこういうところが気が利いてるって言ってるのかな… うーん… 「あ、京ちゃん…皿も分けちゃうね」 そう言って初城さんは皿を分け始めた… あ、そういう気の遣い方もあるのか… 私ったら…何やってんだろ… それくらいなら出来たじゃない… はぁ… 「はい!千代!紅茶!」 「あ、ありがと…」 なんかどんどん劣等感を感じてる… 「あ、京ちゃん…私クッキー分けちゃうね」 …………え? 京ちゃん…? 「あ、うん…ごめんね?俺がやればいいんだけど…」 「ううん…紅茶注いでるし…私がやったほうが早いかなって」 「ありがとう」 え? 待って… 「き、京太?初城さん…今…」 「え?あー!呼び方のこと?…さっき下に行ったときまたそう呼んできてくれたからさ…わざわざ言い直さなくてもいいよって…言いやすいならそっちでもいいよって…そう言ったんだー」 「……あ、そ、そう…なんだ…」 他人からそう馴れ馴れしく呼ばれるの慣れてないのかと思ってた… というか…多分すこし前の京太なら拒んでたんだろうな… 京太は… 変わったんだな… ……変えちゃったのかな… 私なんか…呼び方変えるまでに時間かかったのに… 「……千代?」 「あ、うん?なに?」 「なんか顔色悪いよ?」 そう言って顔をのぞき込んできた… 私は思わず目を逸らした… え?なんで? どうして私…そんな拒むような反応したんだろ… 「京ちゃん…クッキー分け終わったよー」 「ん、ありがとね!」 私を覗き込んでた顔が離れて初城さんのもとへ向かう 「あ……」 そこには笑顔で初城さんにお礼を言う…京太と 微笑みながらそれに答える…初城さん …………
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