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「やったぁぁぁぁぁ~!」
教室に歓喜の声が響き渡った。
まぁ、声の出どころは庭園さんなんだけどね
期末テスト返却日である今日、俺の目の前の小さな手のひらサイズほどの紙に五角形のグラフが書かれている
成績はまずまずの出来だ
苦手だった数学も平均点を少し超える点数を取ることができた
「今回の数学の平均は63.7点だ。平均を取れなかったものはしっかり復習しろよ?ぶっちゃけ留年しそうなやつを会議で守るのほんとにめんどくさいから、うちのクラスはだれも引っかからないでくれ」
安藤先生感情込めすぎ…顔がもうため息ついてる
「先生~!絶対大丈夫だよ~!私学年上がれそう~!」
「おー、それはよかったな庭園。お前は俺の教科以外は大幅に点数上げたからな。ただお前、下から数えた方が断然早いからな?」
「え!?嘘だよ!!こんなに上がったのに!?」
「数学はほとんど上がってないだろ。赤点は越えたがな…担任の教科サボるとはいい度胸じゃないか。めんどくさいから罰とかは一切与えないが」
与えないんだ…
多少怒ってるのかと思った。
ていうか結局庭園さん数学そんなに良くなかったのか…
けどまぁ、これで知り合いで補修に引っかかる人はいないんじゃないかな?
めでたしめでたし
え?タイトルの回収が早い?
ここの作者さんは頭先に決めるタイプだからね…つじつまが合わなくなることなんてすごいあるから気にしない方がいいよ?
「奥田、主人公とはいえメタすぎるぞ」
心の声隠さない担任のあんたには言われたくないですよ…
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