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「ふぉぉぉおl」
「わぁ…!」
「ね?美味しそうでしょ?」
美春先輩に連れられてきたおしゃれなパンケーキのお店
そのメニューを見て思わず声が上がった
どんなに沈んでいてもやっぱり甘いものは心を元気にしてくれるみたい
「私これ!このイチゴのやつにする!!千代ちゃんは?」
「あ…えっと私はこのチョコレートのやつで…」
「あら?それでいいの?遠慮して安いのにしなくてもいいのに!ここは千秋の奢りなんだから」
「え!なんだそれ美春!私聞いてないぞ!!」
「いやいやそんな悪いですよ!」
「後輩に遠慮させていいのー?千秋―?」
「ぐぬぬ…いいだろう!ここは私のおごりだー!」
「やった!じゃあ私はこのスペシャル…」
「美春は自腹に決まってるでしょうが!」
「ふふっ…」
そんな二人のやり取りを見て思わず頬を緩めた
本当に仲いいんだなこの二人…
「ふふふっ…やっと笑ってくれた」
「えっ…」
「自己紹介が遅れたね!私は花落千秋(ハナオチ チアキ)っていうの!よろしくね!」
「あ…よろしくお願いします!花落先輩」
「あはは!千秋でいいよ!苗字呼びってあんまり好きじゃないんだよね…なんだか余所余所しいし、それに花が落ちるってなんだか縁起悪いでしょ?」
「いや…そんなことは…」
「ふふっ…まぁ、呼びやすい方でいいよ!」
そういってニッと笑う千秋先輩
感情が豊かですごく素直な方なんだなぁ…
「まぁまぁ、それよりもここに来る途中もずーっと思い悩んだ顔してたからやっと笑ってくれたなーって先輩はうれしいぞー!奢りがいがある!」
「あぁ!…そのずっとそんな顔ですみません!おふたりと一緒にいるのに…」
「いいのいいの!そんなの気にしないで!それよりもささっと頼んじゃおー!」
「あ、もう頼んでおいたわよ?私期間限定スペシャルパフェパンケーキ」
「おい美春…奢らんぞ?」
「冗談よ。それで千代ちゃん…京太のことで悩みでしょ?」
「…………」
そうだ…それを言いに二人についてきたんだ…
自分のやった行いで美春さんに非難されたら…
でも…覚悟決めるんだ…今後も彼との関係を考えるなら…お姉さんである美春さんにも今の私を知ってもらわなきゃ…!
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