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……
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………………
「じゃあ、いってきます」
「はーい、いってらっしゃーい♪」
「姉さん、遅れないでね?」
「あんたじゃないんだから遅れないわよ」
むぅ、遅れたことはないんだがな……
そう思いながら家のドアを開けた
……今日も快晴だ
――――――――――――――――――――
奥田家
「……美春…」
「……わかってるわよ…お母さん……」
「でも……」
「そんなに心配?」
「そりゃあそうよ……京ちゃん…一人で全部抱え込んじゃうから…」
「……なんのために私が必死で京太を私と同じ学校に入れるように勉強教えたと思ってるのよ……お母さんは私を信じていればいいの」
「……ふふっ、そうね」
「もう二度と中学の時みたいにはさせないわよ」
「……しっかり見守ってあげてね、お姉ちゃん♪」
「……うん」
「……さぁ学校にいきなさい、遅刻するわよ?」
「……まだ、髪の毛のセットが……」
「……あなたに任せて大丈夫なのかしら……?」
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