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顔をあげて声の方を見ると教室のドアの前に姉さんがいた
この場から抜け出せると思った俺は少し表情が緩めながらドアの前に向かった
「どうしたの?姉さん」
「あんた、今日弁当忘れたでしょ?」
「……え?……あ!」
あぁ、そういえば朝持たなかった気が……
「お母さんがせっかく作ったのに……って泣いてたわよ」
「ごめん、姉さん、ありがとう」
「それであんた放課後時間ある?」
「え?」
「お母さんにさっきメールで買い物頼まれて……。付き合ってくんない?」
「ごめん、姉さん今日h
「えぇ!?ちょ!?う、宇佐美さん!?どしたの!?」……?」
――――――――――――――――――――
ちょっと時間は遡り
千代視点……
「京太~!」
あれ?誰かが奥田くんの名前を呼んだ?
男の子たちの間から声のした方に目を向けると……
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