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「…………千代……」
気づいたら後ろに有栖が立っていた……
「凪くんが……話したいことがあるからって……」
「……わかった」
もしかしたら……何か奥田くんのことがわかるかもしれない
そんな希望を抱いてリビングに戻った……
…………
リビングに戻ると……
「その……すいませんでした……」
片平くんがお母さんに謝っていた
「まぁ!どうして謝るの?」
お母さんは心底驚いているみたいだった……
「親友として……無礼な行為をしたことを……謝罪しようと思って……」
そう言って片平くんは深く頭を下げた
「いいのよ、気にしてないわ。高校生だから良いことと悪いことのの判断がつかないってわけじゃないでしょうから、きっとなにか理由があるのよね?」
「……はい…」
「それは……私が聞いていいことなの?」
「……いえ…ここは、二人だけにと言うわけにはいきませんか?」
「……わかったわ」
そうして私の方に振り返って
「じゃあ、千代……私は少し買い物に行ってくるから……」
「わかった……お母さん」
そうして、お母さんは出ていった
なんとなく……これからされるお話は辛いことなんだろうなと察した……
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