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よくある話だ……
いじめのない学校なんてのは大体ない……
そうはわかっているけれど……いざその事を聞かされると少し面を食らってしまう……
しかもそれが……片想いの相手なら……なおさらだ……
「…………これから話すけど……二人は……京太のことをこれからも友達として接してくれるか?」
「……え?」
あまりに突然の質問だったので上手く声がでなかった
ただ、それに対する答えなんて最初から決まっていた
有栖の方を見ると有栖はこちらを見て強く頷いた
そして二人で声を揃えて言う……
「「もちろん!」」
「……ありがとう」
かすかに……片平くんの涙が見えたような気がした
「…………俺が京太と出会ったのは…中1の春からだな……」
思い出すように片平くんは遠い目をした……
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