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「それでさ……学校生活の殆ど使って話しかけ続けたんだ……
努力……っていうかただの自己満足だけど……そういったことを続けて1年かな?
2年に上がるときに同じクラスでやったねって話しかけたら……
うん
って……小さくだけど声を出してくれたんだよ
もう嬉しくて嬉しくて……」
そう言って片平くんは目を細める……
一年……
片平くんでさえそんなに時間かかったんだ……
それだけの根性も気持ちもすごいよ……
「そっからだね……俺と京太が友達っぽく振るまい始めたのは
中2のときはほんと楽しくてさ……
日に日に京太も話すようになってくるし……
あぁ、やっとだなって……
友達になれたんだなって……
そう思ってさ
でも……」
そこでいったん片平くんは言葉を切った……
そして悔しそうに顔を歪ませて……
大きく息を吸った……
「…………その頃からなんだ……
京太がいじめられ始めたのは……」
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