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「……京太は俺と話すときは普通なんだよ……
でもさ……他の人と話すときはやっぱり変わんなくて……
声が震えて上手く出なかったり、無視をしてしまったり大変だったんだよ……
そういうところから……いじめって言うのは始まるみたいで……
京太に声をかけるやつは俺だけになっちゃったんだ……
無視するだけならまだなんとかなったよ……
俺が話しかければいいんだから……
でも、次第にいじめはエスカレートしてってね……
京太もそれには気付いてて何度も何度も俺に 俺ばっかと話してないで他の人のとこいったら って言ってくるだ……」
そんな……
私は泣きそうになった……
自分がいじめられてるってわかってるのに……
それでも人のこと心配して……
倒れそうなのは奥田くんの方なのに……
「……そんなある日ね……
まぁ、いじめられてるっていっても俺はもう京太とは友達だと思ってるからいつものように話ながら登校してきたんだよ……
そしたら……」
…………
しばらくの沈黙……
そして……
「……俺と…京太の…机が……カッターで……ズタボロにされてたんだよ」
…………
………………え?
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