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「ねぇ……姉さん……なんで俺なんか誘ったの?」
「ん?お腹すいたから」
モグモグ
「いや、だって……クラスの子と行けばよかったじゃん……」
「…………う~ん、話したいことがあったというかなんというか……」
「話したいこと?」
「あの日!たかが1ヶ月!忘れてないでしょ?」
モグモグ
「…………」
「で?うまくやってるの?」
「……え?」
「だからー、あの子たちとはうまくやってるのかって聞いてるの」
「なんで……宇佐美さんたちのことだってわかったの?」
あの日のことはあんまり覚えていないから……
もしかしたら姉さんに喋っちゃったのかな?
「だって……入学して2日、しかもその子の家に行くって言ってたじゃない。そんであんたが泣きそうな顔して帰ってきたら……その子たちとなんかあったって考えるのが普通でしょ?」
モグモグ
「あ……」
そんなことにも頭が回ってないや……
駄目だな……俺……
「まぁ、気をつかってやったのよ。その話は一切しなかったでしょ?」
確かに……
じゃあ……
「なんで今さら?」
「う~ん、なんとなく?というか気になったから」
……気まぐれだなぁ
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