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教室……
ふぅ……なんか少し楽になったな
「お、京太」
教室に入るなり凪が声をかけてきた
「どこにいってたんだ?さっき美春さんがいただろ?」
「あー、姉さんと購買にね」
「ふぅーん……いいなーお前にはあんな美人なお姉さんがいて……」
「そうか?」
思考はいっつもピンクだけど……
「お前わかってないなー。美春さんと言えば一年の間でかなり有名だぞ?」
「え!?なんかしたのか!?」
「ちげーよ!すごい美人で有名だって意味だよ」
なんだ……ついに年下に手をかけたのかと思った……
「その人気っぷりはもう半端じゃないね……学年を問わず優しいし頭いいし綺麗だし美しいし壮麗だし麗しいし……」
……途中からほとんど同じ意味じゃん
「それはもう宇佐美さんたちに匹敵するくらい人気だね……」
「宇佐美さん……」
チラッと宇佐美さんの方を見る
4月の当初の頃より笑顔がぎこちなくない……
もう慣れたんだろうか?
それとも純粋に楽しんでいるのだろうか?
……自分から話しかけないとな……
いつまでも影から話しかけられるのを待ってるだけじゃダメか……
よしっ!
「おーい…京太?聞いてるかー?」
「え?あ、あぁごめん、なに?」
「いや、だからな?宇佐美さんの人気すごいなって……宇佐美さんの周りにいくために男たちが喧嘩するくらいらしいぞ?」
「……マジで?」
…………………………
宇佐美さんが一人になったら話しかけよう……
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