第2章 再会

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「君、ひょっとしてS高校?」 「あ・・・はい」 「もしかして、前に会ったことあるかな?」 「はい!高瀬、菜緒子です。・・・あの、覚えててくれたんですか?」 「あの時の子だよね?そっかぁ、うちの予備校来てくれたんだね」 「はい。」 「また、分からないことがあったら気軽においで。 数学は、苦手意識がなくなればかなり楽になるはずだよ」 「ありがとうございます!」 まさか彼が覚えていてくれるなんて。 ささやかな感動を胸に、チューター室を後にした。
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