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「で?今日の菜緒子は何があったの?
学校では普通だったのに、予備校来てからずっとニヤニヤして」
予備校帰り、あまりに上機嫌な私に桜が尋ねる。
どうやら雨宮さんとの再会が嬉し過ぎて顔に出ていたらしい。
去年の話と先ほどの再会の話をすると、桜が目を丸くする。
「そんな偶然ってあるんだねぇ。なんて人?私も今度行っちゃおうかなぁ」
「雨宮さんだよ。色が白いけど、運動やってますって感じの人」
「へぇ。で、しかも数学教えるのが上手いんだ。完璧だね」
「でしょ?毎日聞きに行っちゃおうかなぁ。
そしたら仲良くなれたりしない?
あ、でも彼女とかいるのかなぁ。
いたら大切にしてそうだから無理だよね?」
「はいはい。とりあえず数学がんばれってみれば?
そしたら接点増えるでしょ。」
その後も桜に流されながら妄想に近い想像を膨らませ、その日は桜と別れた。
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