第2章 再会

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結局、その後雨宮さんに教えてもらうことは無かった。 雨宮さんとの接点だと思うと、数学への嫌な気持ちも無くなり、ちゃんと勉強するようになった。 その上、雨宮さんに教えてもらったコツを使い始めたら、一気に数学が分かるようになってきたのだ。 ただ、予備校の廊下で会って挨拶を交わすことは何度かあった。 雨宮さんに会えた日は学校で嫌なことがあっても吹き飛んだ。 そんな私を見て、桜はいつも苦笑していた。 そのまま中間テストを迎え、今日は、テストの返却日。 ドキドキしながら数学の答案を受け取ると・・・・ 78点。 嘘でしょ?前回、40点だったのに? 何かの間違いではないかと、もう1度確認。 高瀬菜緒子・・・・・78点。 やったーー!!神様、雨宮様ありがとう!! 満面の笑みで顔を上げると、桜と目が合う。 ちらりと点数を見せると、笑顔で頷いてくれた。 雨宮さんにも、早速知らせなきゃ♪
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