第3章 急接近

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金曜日。 明日は模試・・・だけじゃなく、雨宮さんとのデート(!?)。 私は勉強そっちのけで、どんな服を着ようかと散々悩んだ。 ああでもない、こうでもないと1人ファッションショーを繰り広げていると、携帯がメールの受信を知らせた。 「送信者:桜 明日の準備はばっちりですか?(笑) 楽しみだからって寝不足でクマ作っちゃダメだよ。 それに、模試もしっかり受けないと雨宮さんが悲しむからね!」 さすが桜。 まるで今の私を見ているかのように分かっている。 見れば時刻は既に0時を過ぎている。 桜の言う通り、このままだと今夜は寝られそうにないし、明日の模試も手につかなそう。 せっかく雨宮さんと出かけるのに、疲れた顔でなんか会いたくない。 雨宮さんだって、自分がお礼をしようとしたせいで私の模試の点が悪かったら、嫌だよね。 ちゃんと、笑顔で会えるように模試も頑張らなきゃ。 よし、今日はがっつり寝て、明日はしっかり模試を受けよう。 1番お気に入りのスカートを中心にコーディネートを決め、私は早々に眠りについた。
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