第3章 急接近

5/13
前へ
/485ページ
次へ
「おはよー」 「桜、おはよう。昨日はメールありがとね」 「いいって。やっぱり菜緒子、オシャレしてきたね。」 桜に褒められると、不安だった服にも自信が持てる。 「クマも出来てないし、あとは模試がんばらなきゃね」 「うん。桜がメールくれなかったらフワフワしたままクマ作ってたよ(笑)ありがとね。」 「やっぱり(笑)」 「あ、桜教室どこ?」 「私こっち」 「あぁ、私こっちだ。じゃあ、また終わったらね」 「でも終わったらコンビニにダッシュでしょ?月曜日、詳しく聞かせてね」 「了解」 廊下で桜と分かれ、私は模試モードに切り替えた。 ************** 集中すれば時間はあっという間に過ぎ、模試が終わった。 解散の合図が出てすぐに私は荷物をまとめる。 お手洗いで簡単に最終チェックをすると、 私ははやる気持ちを抑えながら待ち合わせのコンビニへと向かった。
/485ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加