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帰ってからは、母から散々なお説教を受けた。
その間、私は平謝りをしながら、次回はどうやって誤摩化すかばかり考えていた。
ようやく母のお説教が済むと、私は雨宮さんに御礼のメールを送った。
打っては消し、読み返しては書き直し・・・を繰り返し、
ようやくメールを送ることが出来た頃には30分近く経っていた。
『こんばんは。高瀬菜緒子です。
今日はありがとうございました。とっても楽しかったです。
また良かったら誘って下さい。
菜緒子』
簡潔すぎるかと思ったが、他に何を書いて良いかわからなかった。
雨宮さんの気持ちがわからないし、元々絵文字もあまり使わない。
唯一の絵文字は、デフォルトの署名に入っているものだった。
これも消そうか悩んだけれど、絵文字が無さ過ぎるのもどうかと思い残しておいた。
代わりに、名前の下に、私のアドレスと電話番号も添えておいた。
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