序章 ツマラナイ世界と魔法使い

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-----朝食を食べ終わった頃。 「ふぅ我ながら美味しく作れたなぁ」 何時より美味しく作れたことに嬉しくなりフフっと笑いを漏らす。 (僕は意外と単純なのかも知れない) 一度部屋へ戻り中学校では珍しいブレザーの制服に汚れが付いていないかを見る。 今魔亥が通っている学校は私立中学だ。 実は特待だったりする。 ブレザーの色は薄い水色で銀のいで刺繍が施してある。 ズボンは逆に赤のチェック柄 一見、あわないように思うが意外にもあっている。 (汚れは付いて居ない) 上機嫌のまま玄関へ向い、誰も居ないけれど……。 「行って来ます」 そう言う。 これはいつもの日課だ。 当然何の反応もない。 何故か虚しくなりさっさと扉を閉めた。 通学路を歩く。 その間魔亥は考えていた。 (それなりに今の生活は楽しいけど ツマラナイ もっと楽しいことはないかな? 仲のいい友達なんて居ない 作る気も無いだって……) 「面白いことでもないかなぁ?」
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