4人が本棚に入れています
本棚に追加
ああ、まただ。
この城の近くに爆弾が落ちた。
「もうやだ」
そんな言葉が私の口から勝手に零れる。
こんなの日常茶飯事だ。
もしここに、爆弾が落ちてきたり、相手国の兵が攻めてきたら、私は逃げられないだろう。
私はある日から病気で、歩けなくなったから。
なぜそうなったかは原因不明。
周りの人が手の平を返したように冷たくなって、医者を呼んで貰えなくなったからだ。
大人たちはそれから、まるでゴミを扱うかのように私をこの部屋に閉じ込めた。
もう、涙がでなくなっちゃったよ。
最初のコメントを投稿しよう!