彼女は…

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「もう、だめだ…」 彼女の声が聞こえる。 火が回りそうなのか? 「僕が助けてあげる」 僕はスッと手を挙げ、火を消すように念じた。 瞬間、さっきまで燃え続けていた火が消えた。 まるでろうそくが消えるときのようにフッと。 「死にたくない…」 彼女が寝言のようにつぶやいた。 僕のせいでこんな辛い思いをしていると思うと、凄く心が痛んだ。 僕の罪を話すのは、また後でにしよう。
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