第一章

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モンブランを口に運ぶと甘い味が口の中を占拠する。 あぁ美味しい!!次々口に運んでるとモンブランはもうなくなった。 次はタルトだ!!それから黙々とケーキを食べ続けた。 知華はデザートにうつったらしい。 しーちゃんはなかなか携帯に手こずってるようだ。 機械苦手ならいいのに…。 だが、自らやってくれると言った彼に悪いのでそっとしておくことにした。 そしていよいよ最後のケーキになった。 最後はイチゴのタルトだ。 口に入れたとき、少し妙な味がしたが、こういう味だと思い食べ進めた。 「ご馳走様でした!美味しかったぁ!」 知華ももうすぐ食べ終わる。 結構食べてるがまだ食堂に来て20分しかたっていない。 「やったぁ!!できた!」 しーちゃんが嬉しそうに携帯両手に飛び跳ねる。 なんか熱いな…。 食べたからかは定かではないがなんか熱い。 「あ、ありがとうしーちゃん…。」 「いえ!おやすいご用です! 未来先輩と呼ばせてもらってもいいですか?」 「うん…いーよー。」 なんか熱いし怠いな… 「おい、お前甘いもの好きなのか?」 今まで空気だった不良君が話しかける。 敬語じゃないのが気になるが今はそんな事を言うのが怠い。 さっさと話を切り上げるために答える。 「うん…。好きだよ?」 どーかした?と聞く 「その…俺の家ケーキ屋で両親が世界的に有名なパティシエなんだ。 その関係で結構ケーキが届いたり試作品が届いたり俺が作ったりすんだ。 良かったら今度、俺の部屋に来て一緒に食わねー? 俺甘いのそんな好きって訳じゃねーし。」 !!それはびっくりだ。 でもケーキタダ食いは嬉しい。 「うん…食べたい、な…ハァ」 なんか息が上がってきた…。
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