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皆、1年一緒に過ごしているせいか、背の順に並ぶのにそれ程時間はかからなかった。
先生に着いて行き、体育館に並ぶ。
僕にとっては人が沢山居るので、とても窮屈に感じる。
入学式自体の内容は、PTAの挨拶、校長先生の挨拶、新入生に向けての学校説明。
最後のは、僕が居ない時にやって欲しい…
そんなこんなで入学式が終わり、教室に戻る。
もう帰ってもいいらしく、次々と教室から皆が出て行く。
優哉「僕も帰ろ…」
優哉は鞄を持って、席を立つ。
すると、そこへ未来がトコトコとやってきた。
未来「この後、進級祝いとして皆でカラオケ行くけど優哉も来るよね?」
優哉「いや、僕は…」
"行かない"
昨日やもっと前だと、そう言ったと思う。
だけど、何故か僕は無意識で
"行く"
と言った。
思えば、この時から自分を変えようと、自分自身で決めてたのかもしれない。
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